婚活指導医の水沢律子です。
結婚相談所に親同伴で相談に来る方は、意外と多く、
10人に1人ほどの割合でおり、
両方が積極的というケースは少なく、
どちらが付き添いのような雰囲気だそうです。
端的に申し上げると、本人に頼まれて親がくるか、
親に引きずられてしぶしぶ本人がくるかのどちらかになるようですね。
今回は、「本人が親を連れてくるケース」について考えてみます。
このケースは、子供が親離れできていないことが根本的な問題の可能性が高いです。
親の役目は、「自分が結婚したいなら自分一人で行ってきなさい」と
突き放すべきではないかなと思います。
ただ、ご本人の言い分もありますので、親を連れてきたご本人たちに理由を聞いてみました。
1)自分だけでは決められない
- 「とにかく両親が認めてくれる相手と結婚したいから親がついて来てお見合い相手を選んでほしい」
- 「家と家のことだから自分で勝手に決めてはいけないことの気がする」
- 「結婚相談所選びが大事と聞いて、親に判断してもらおうと思った」
2)自分の見る目に自信がないから
- 「恋愛経験があまりなく自分の異性を見る目に自信がない。親は人を見る目があるから任せたい」
- 「今まで親に反対される恋愛で失恋をしてきたから、結婚相手だけは失敗しないように親にも選んでもらいたいし、失敗した場合も、親が賛成して結婚した相手との離婚なら実家に戻りやすいかもしれないと思う」
3)親に反対される結婚はできないから
- 「親に反対される結婚をしたら、親の財産を自分に遺してもらえなくなるかもしれないから、親が納得する相手と結婚したい」
- 「親に反対される結婚をして関係悪化したら、今の資金的な援助もなくなるかもしれないから」
- 「自身の小さい頃からの家柄や生活レベルを維持するためにも、結婚後も親と良い関係で、孫の支えなどをしてもらいたい」
- 「家が納得する相手と結婚することが親孝行だと言われてきたから」
4)親が何よりの味方だから
- 「今までの恋愛は全部母親に相談にのってもらっていて一番の理解者だから、結婚相談所選びも一緒に行きたいと思った」
- 「良さそうな結婚相談所だったら、入会金や会費を親が出してくれると言うから連れてきた」
と言う声がありました。
親同伴で相談にこられる方の多くは一般よりも富裕層で、
親友のように仲の良い母娘や母息子、資産家の父母と子が一緒に来ることが多いです。
根底には、親が納得してくれる結婚をして親孝行したいという気持ちがあります。
現代も両家同伴のお見合いは存在しますし、結婚相談所でも、親同伴で相談に来る方がいるのも理解できます。特に、医師などは、両親や家柄が厳しい方が多いので、共感する部分はあるのではないでしょうか?
しかし、親もいつまでもいるとは限りません。幸せは自家発電するものです。
自家発電できずに、両親や誰かの力で明かりをつけようとしている依存気質のままでは、真に幸せにはなれないものです。
自分で選ぶ人生を生きて、自分の身の丈や価値観で幸せになるという意思を持つことが大切ですね。
次回は「親が子を連れてくるケース」について聞いた結果を考えてみましょう。