こんにちは、医師のとも良縁です。
前回のブログでは、妊活の時期についてお話させていただきました。
その続きとして実際、芸能人は40代でも子供を授かっているよね?そしたら不妊治療は40歳超えてからで大丈夫だよね?というお話の続きをしていきます。
詳しくお話する前にまず、知っておいて欲しいことが1つあります。
【日本が世界1位の不妊治療大国で技術もあるのに対して、出生割合が低いということをご存じでしょうか?】
実は、日本は世界一の不妊治療大国です。
不妊治療の最終段階と言われている体外受精件数は年間46万人もいらっしゃいます。その中で出生数は6万人、比べて2位のアメリカは体外受精件数33万件に対し出生数は8.4万人となります。
なぜ高い生殖医療技術を誇りながら不妊治療の成績が悪いのでしょうか?
それは不妊治療の開始時期の違いです。
日本の体外受精を開始する平均年齢は40歳に対し、アメリカでは34歳なのです。
「え?34歳で体外受精早すぎない?」と思われた方も多いと思いますが、それが日本のリテラシーが低い証拠です。
他の精神国と比べて性教育の整備がされておらず、性や妊娠する能力に関する知識があまり知れ渡っていないのです。
【それでは何故40代の芸能人によく子供が生まれているのか】
それは、無事出産できた人のみをニュースに取り上げ、不妊治療で体外受精を受けた事や卵子凍結などを行っていることを公表していないためです。そのため漠然と「40代でも自然妊娠かつ母子ともに無事で子供が産める!」と勘違いされやすいのです。
上記のことを考えると現在30代半ばの方は「子供欲しいけどもう私遅いのかな…?」と不安に思われるかもしれませんが、全くもってそんなことはありません。
自然妊娠でも体外受精でも十分な可能性があります。そして大切なのは、これからの生活を変えることです。
体外受精の現状と、将来お子さんを考えたときに今自分達ができることはなんなのか、次のブログにてお話いたします。