【コラム61】結婚後の生活イメージチェックリスト! | 医師のとも 良縁
2025.02.11
結婚後

【コラム61】結婚後の生活イメージチェックリスト!

こんにちは、医師のとも 良縁スタッフです。

愛するパートナーと2人で歩む新しい暮らし。楽しいことがたくさん待っている反面、生活していくためにはお金も必要です。医師の場合、高収入であるものの一般家庭にはない支出も考えられます。そのため、医師の結婚生活にはどれくらいのお金が必要なのかイメージしておくことがとても大切です。この記事では、結婚後に支出が想定される費用についてわかりやすく解説します。

まずは、結納・婚約から新婚旅行までにかかる費用です。一般家庭の総額平均費用は371.3万円で、項目の内訳は以下のとおりです。しかし医師の場合、平均年収は会社員の3倍以上と言われます。例えば、婚約指輪は給料1カ月分程度のものを準備するのが一般的とされています。結婚にかかる総額の費用は500万を超えることが多く、1,000万円前後かかるケースも珍しくはないようです。

・結納品:10.8万円

・結婚指輪:

夫:12.0万円

妻:14.2万円

・海外ウエディング:213.3万円

・両家の顔合わせの費用:6.6万円

・結納の費用:16.6万円

・婚約指輪:35.8万円

・ブライダルエステ:9.4万円

・挙式・披露宴・披露パーティー総額:303.8万円

・新婚旅行代:29.6万円

ざっくりですが、医師のケースで考えると

2人分の指輪(婚約指輪、結婚指輪)100‐150万

両家の顔合わせ、教授ご挨拶など交際費 30万

結婚式・パーティーなど 300‐500万(ご親族からの金額次第ではありますが、ご祝儀などで300万程度は戻ってきます)

新婚旅行 100万

家具、家電などの買い足し100万

新居の敷金礼金・引っ越し費用など 100万

を目安にしてみてください。

次に、結婚してからかかる費用です。妻(もしくは夫)が専業主婦(主夫)になるのか、共働きになるのか、子どもの有無などによって必要な費用は異なりますが、かかる可能性がある項目をひと通りご紹介します。

ただし、家賃や光熱費、食費なども1人から2人になっても2倍になるわけではないので、効率化され、むしろ生活は楽になると感じられる方が多いと思います。

ただし、子供ができると、稼ぎ手は2人のまま、生活費がかかる人数が増えるため余裕が少なくなるかもしれません。

夫婦共働きを考えていれば、頼りになるのが家事代行サービスです。掃除・洗濯・片づけ・料理など多方面にわたって依頼できるので、医師家庭に関わらず利用する家庭が増えています。多くは時給制で、1時間あたり2,500~3,500円が一般的です。例えば、週1回、2~3時間利用する場合、1カ月にかかる費用は20,000~30,000円です。業者によっては交通費や鍵の預かり料金、スタッフの指名料などが別途かかる場合もあります。

子どもが生まれると、育児という新たな家事が加わります。特に、まだ保育園や幼稚園に預けられない乳児期は夫婦2人だけでは手が足りない場合もあります。そんなとき役立つのがベビーシッターです。対象年齢は0~12歳で、複数の子どもを依頼できる業者もあります。平均的な時給は1,000~4,000円で、別途料金にはなりますが送迎・早朝深夜・病児保育・産前産後ケアといったサービスを利用できる場合もあります。

結婚後は、新しい住まいも必要です。医師の場合、勤務医時代は動きやすい賃貸に住み、開業とともに分譲を購入するというパターンが多くみられます。いずれにしても住まいの金額は所得額や住む地域、住宅の広さや設備などによって変わりますが、二人の給与(手取り金額)の合算の3分の1をマックスとして、4分の1に抑えられると安心です。

カーテン・カーペット・ベッド・布団・食器棚・ダイニング家具・ソファ・AVボード・リビングテーブル・本棚・来客用の布団・ドレッサー・たんす

冷蔵庫・照明器具・洗濯機・掃除機・電子レンジ・炊飯器・エアコン・テレビ

などがあげられます。

また夫婦2人の生活にかかるお金もイメージしておきましょう。一般的な家庭は以下の通りです。医師の場合は、病院から近い都心に住むので家賃や高い、交友関係的にファッションや外食にお金がかかるというケースもあると思います。

医師は、一般的に年に1~3回程度専門分野の学会に参加します。参加費用や交通費、宿泊代を含めると大きな金額になりますので、こちらも結婚後の費用としてイメージしておき、パートナーとも共有しておいた方がいいでしょう。

医学部生の3割は親が医師というデータもあるほど、医師の子どもは医師になる傾向が高いと言えます。医学部進学は、他学部よりも多くの教育費がかかります。幼稚園から大学までの目安額を見ていきましょう。多額の教育費は自己資金だけでなく、教育ローンや奨学金を活用する方法もあります。

【幼稚園・保育園】

・公立幼稚園(3年間):670,941円
・私立幼稚園(3年間):1,583,748円
・認可保育園(6年間):1,521,936円
・認可外保育園(6年間):2,879,969円

【小学校】

・公立小学校(6年間):1,927,686円
・私立小学校(6年間):9,592,146円

〇私立小学校で別途かかる費用:
□入学金:10~50万円
□制服などの学校指定用品代・寄付金(任意)・教科書代・修学旅行代・遠足代、通学関係費用

〇学習塾や家庭教師への費用:
□公立:1,372,140円/年
□私立:348,000円/年

【中学校】

・公立中学校(3年間):1,465,191円
・私立中学校(3年間):4,219,299円

〇学習塾や家庭教師への費用:
□公立:244,000円/年
□私立:220,000円/年

【高等学校(全日制)】

・公立高校(3年間):1,372,140円
・私立高校(3年間):2,909,733円

〇学習塾や家庭教師への費用:
□公立:148,000円/年
□私立:194,000円/年

【大学】

・国立・公立大学(薬・医・歯)
〇国立(標準額)6年間合計:3,496,800円
〇公立(地域内)6年間合計:3,462,145円
〇国立(地域外)6年間合計:3,625,416円

・私立大学 
〇文科系学部部4年間合計:4,079,014円
〇理科系学部(薬学部)6年間合計:8,142,427円
〇医歯系学部6年間合計:23,961,844円

〇私立大学で別途かかる費用:後援会費用などのプラスアルファの経費

〇通学費用・生活費、教科書代などの支出:
□自宅から通う大学生:62,000~63,000円/月
□下宿・一人暮らし先から通う大学生:約125,000円/月(仕送りは平均70,000円程度)

【子ども1人あたり平均教育費用】
・子ども1人にかかる教育費用の概算1,000~4,000万円
〇すべて公立:9,530,097円
〇すべて私立:41,951,302円
〇小学校のみ公立:34,286,842円
〇小~中まで公立:31,532,734円
〇大学だけ私立:29,995,141円

こちらは、医学部の場合ではなく、一般論となります。
子どもを医学部に入れる場合は、教育費総額で1人当たり3000‐5000万程度は用意をしておくと安心そうです。

多くの医師は「いつか自分のクリニックを開業する」という夢を持っていることと思います。開業には数千万~億単位の費用がかかります。かかる費用は次の通りです。

・敷金・礼金
・仲介手数料
・前家賃
・内装工事費
・診療設備費
・医療機器購入/リース費
・什器費
・OA機器購入費
・消耗品費
・集患・広告費
・採用・研修費
・医師会諸経費
・その他備品費
・運転資金(賃料・人件費)など

実際に開業する場合、診療科目によって費用は以下のように異なります。

・一般内科:約6,000〜8,000万円

・呼吸器内科:約7,000万円

・循環器内科:約1億円

・消化器内科:約9,000万円

・内分泌・糖尿病内科:約6,000〜8,000万円

・整形外科:約5,000万円
リハビリテーションに重点を置く場合:約1億円

・脳神経内科・外科:約6,000万〜2億5,000万円

・皮膚科:約4,000万円
レーザーの種類や数によっても異なる。

・耳鼻咽喉科:4,000〜7,000万円

・眼科:約4,500〜9,000万円

・泌尿器科:約4,000〜5,000万円

・小児科:約5,500万円

・産婦人科:約6,000万円

・精神科・心療内科:約3,500万円

あくまで目安となりますので、エリアやご希望によって異なります。ただし、融資利用はできますので、過度に金銭面を心配する必要はありません。

結婚を考える年代は、自分のキャリアについても深く考える時期だと思います。中には、留学を考える方もいるでしょう。医師の留学は大きく分けて「研究留学」と「臨床留学」の2種類があります。

研究留学は海外の医療機関や研究所において、最先端の治療法などの研究を行うもので、大学院で博士号を取得後、5年以内に留学することが多いようです。臨床留学は、留学先の医療機関で実際に働き、患者さんの手術やケアに携わるものです。外科系は、臨床医として研鑽を積んだ後に留学するのが一般的です。

医師の留学には、以下のような費用がかかります。留学する国や地域、留学中の生活レベルによっても異なります。

・家賃や生活費:10~30万円/月

・留学の準備費用:平均100~300万円

今回は結婚後に支出が想定される費用についてご紹介しました。イメージは湧いてきたでしょうか。

このように見ていくと、医師はいくら所得が高いとはいえ、若いうちは十分な資金を用意できないことがわかると思います。資金を準備する方法として、例えば本業とは別で「へき地勤務」や「非常勤勤務」を行う。無理のない範囲で投資を行い、長い目で見た資産形成を目指すなど「所得や資産といったお金を増やす」意識もぜひ持っていただきたいと思います。

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