婚活指導医の水沢律子です。
入会時に審査がある結婚相談所に入れば、必ず独身の結婚願望がある異性と出会うことができるはずです。
1年以内に晴れて成婚退会して、結婚、出産と人生の駒を進めていくカップルも多い中、結婚相談所を3つ、4つとはしごをされる方もいらっしゃいます。
それぞれに特徴や相性もありますので、結婚相談所を変える自体は有益です。
金銭的に余裕があるのであれば、複数に入って比較するのも効率的です。
ただ、結婚できない理由を結婚相談所に求めてしまうのは問題です。
自分も悪くない、自分が選んだ相手だって間違いなかったはず、
となると結婚相談所が悪いという発想になってしまうのかもしれません。
また、次々と結婚相談所を変えながら、100人以上とお見合いしているとか、婚活歴10年と豪語されるなど、「エンドレス婚活」状態の方もいるのも現実です。
既婚者への調査の結果によると、「現在の配偶者に出会うまでの交際人数は何人ですか?」という質問で最も多かったのが「3人」という結果でした。
(※2018ufufu結婚に対する調査)
さらに結婚満足度の調査で最も満足度が高かったのが、「4人目」の交際相手と結婚した人で、88%が「現在の結婚に満足・おおむね満足」を選んでいます。
結婚相談所での出会いも、それに似たところがあるかもしれません。
多くお見合いをすればするほど、理想が高くなり、これなら前の人の方が良かった、それならもっと良い人に会えるかも、と比較対象を増やしていってしまうでしょう。
さらに一般的には、自分の理想に近い相手から順にお見合いのお申し込みをしていきます。
そのため、多くお見合いをするほど、理想の条件との一致度も下がって行く傾向もあります。
自分の理想は高くなり、相手のレベルは低くなっていくのです。
さらに自分自身の年齢はあがっていき、どうしても若い人からは選ばれにくくなります。
つい、これなら前のほうがよかったと思い続けるという負のループにはまってしまいがちです。
そこで、結婚相談所に長居しすぎず、スムーズに成婚するコツをお教えします。
1、期限と人数を決める
具体的に、いつまでに、何人とお見合いして、どんな相手を決めようと心に決めておく。
どれだけ時間かかっても、何十人会ってもいいから、完璧な条件な人に出会いたいと思い込みすぎると、ついつい1回1回の出会いを大切にする気持ちがなくなってしまいます。
目安は6か月以内、お見合い10人以内、特に4.5人目くらいで良い人と出会えたらという心持ちで行きましょう。
2、1人との出会いを深く掘り下げる
お互いの性格を十分知るには3ヵ月かかると思ってください。
「肩書と経歴」「ぱっと見の雰囲気」だけで判断しないように心がけましょう。学生時代からの出会いや、職場結婚などでは、最初は全く意識していない相手に惹かれることもありますよね。それは頻繁に顔を合わせたり、一緒に過ごすことで恋心が芽生え、恋愛に進展していくからです。
お見合い相手とは、自然とそのような関係となることはありませんので、努力をしてデートを重ねる必要があります。初対面で共通の話題も知人もない中で、話が盛り上がるかどうかと相性がよいかどうかは別問題です。
また、初対面で魅力を出し切れないのは、ご自身もお相手も同じです。「相手の中身」「人生をともにする方向性が合うか」を見極めるために、また会ってみようと思う姿勢が大切です。
3、周囲のアドバイスは受け止める
「肌荒がひどいので、まず皮膚科に行くといいですよ」
「髪の染めムラと痛んだ毛先が気になるから、いい美容院紹介しましょうか?」
「メイクが濃いのでメイクレッスンを受けましょう」
「プロフィール写真が別人に見えるかも。写真を変えるか、お見合いの場では一言フォローしたら」
「お見合いの服装はもう少し男性うけを意識してみたら良いでしょう」
「もう少し条件を広げて会ってみませんか?」
「デートでは金銭感覚を不安視されないようにふるまってください」
などのアドバイスをするとお怒りになってしまう方がいます。
アドバイスを全て実行する必要はありませんが、否定や言い訳から入らず、受け止めるようにはしましょう。
あなたが思ってなくても、そう思う人がいるのも事実です。
また、なぜアドバイスについて怒ってしまうのかも掘り下げて考えてみてください。
的外れなことを言っているからでしょうか?
明らかに背が低い人が「チビ」と言われたら、「そんなことないのになあ?この人は平均身長を知らないのかな?」と思えばいいだけで、怒る必要はありません。
的は得た指摘だけど、相手が悪意を持って、批判をしてきていると感じるのでしょうか?
それであれば、相手の真意はともあれ、そのアドバイス自体は実行をしたほうが、自分の人生にはプラスになりそうです。
改善できれば、相手を見返すチャンスもあります。
「メイクが下手」と言われて嫌だったのであれば、うまくなればいいのです!
周囲の意見やアドバイスで逆鱗に触れるようでは、「やっぱり独身の女性って扱いが難しいなぁ」と思われて、アドバイスすらもらえなくなってしまうでしょう。
周りがアドバイスをくれなくなっていたら、すでにそう思われているかもしれません。
「私のどうゆうところを改善できるかな?」と周りに聞ける余裕も必要です。
悩んでいる時に、周りに弱みを見せられるか、課題に向き合えるかは人間力を磨くことにもなります。
また、周囲に相談をして助けてもらえるような素直な女性は、自然に魅力が増して、幸せになっていくものです。
この基本の3つを押さえられる人は、婚活もスムーズに進んでいける可能性がアップします。
意識して婚活をされてみてくださいね。